GoogleのAI「Gemini」をコマンドラインで使ってみよう

こんにちは!今回は、GoogleのAI「Gemini」をコマンドラインから使う方法を紹介します。スマートフォンのアプリからAIと対話するのとは違い、コマンドラインを使うことで、より自由度の高い操作が可能になります。プログラミングを学び始めた人にもおすすめの方法です。

目次

  1. Gemini CLIの概要
  2. インストール方法
  3. 基本設定
  4. 実践的な使い方
  5. まとめ

Gemini CLIの概要

Gemini CLIは、GoogleのAIモデル「Gemini」とコマンドラインで対話するためのツールです。LINEやChatGPTのWebサイトでAIと対話するのと同じように、ターミナル上でAIと会話することができます。

コマンドラインから操作できるメリット:

  • プログラムと連携させやすい
  • キーボードだけで素早く操作できる
  • カスタマイズの自由度が高い

インストール方法

Gemini CLIを使うには、まずプログラミング言語「Go」が必要です。以下の手順で準備していきましょう。

1. Goの確認

ターミナルを開いて、次のコマンドでGoがインストールされているか確認します:

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go version

表示例:

go version go1.20.3 darwin/amd64

もしGoがインストールされていない場合は、Go公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。

2. Gemini CLIのインストール

次のコマンドを実行して、Gemini CLIをインストールします:

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go install github.com/reugn/gemini-cli/cmd/gemini@latest

このコマンドを実行すると、Gemini CLIが自動的にインストールされます。

基本設定

Gemini CLIを使うための環境設定を行います。

1. PATHの設定

Gemini CLIのコマンドをどこからでも実行できるようにするため、PATHを設定します:

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set -U fish_user_paths (go env GOPATH)/bin $fish_user_paths

これにより、システムがGemini CLIの場所を認識できるようになります。

2. APIキーの設定

Gemini APIを使用するために必要なAPIキーを設定します:

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set -Ux GEMINI_API_KEY あなたのAPIキー

※APIキーは個人情報に準ずるものなので、他人に見られないように注意しましょう。

実践的な使い方

1. 基本的な対話

Gemini CLIを起動するには:

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gemini

これで対話モードが始まり、質問や指示を入力できます。

2. 便利なコマンド

対話中に使える特別なコマンドがあります:

コマンド機能
!i複数行入力モードに切り替え
!qプログラムを終了
!helpコマンド一覧を表示

複数行入力モードは、プログラムのコードや長文を入力するときに便利です。

3. 表示スタイルのカスタマイズ

AIの応答の見た目を変更できます:

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gemini --style dracula

利用可能なスタイル:

  • dark(ダークテーマ)
  • light(ライトテーマ)
  • dracula(ドラキュラテーマ)
  • pink(ピンクテーマ)
  • ascii(シンプル表示)
  • notty(標準表示)

4. 応答の表示調整

画面の幅に合わせて応答の折り返しを調整できます:

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gemini --wrap 100

数値を変更することで、テキストの折り返し位置を調整できます。

まとめ

今回は、Gemini CLIの使い方を紹介しました。

重要なポイント:

  1. Go言語とGemini CLIのインストール
  2. 環境変数の設定(PATH、APIキー)
  3. 基本的な対話コマンド
  4. 便利な機能とカスタマイズ方法

コマンドラインからAIを操作することで、プログラミングの学習やプロジェクトでの活用の幅が広がります。まずは基本的な対話から始めて、徐々に高度な使い方にチャレンジしてみてください。